分娩から肥育牛の仕上げまでを含む一貫生産の肉牛経営の飼育ステージは以下の通りです。
1.乾乳牛または妊娠牛
2.哺乳中の繁殖雌牛
3.離乳後の繁殖候補の雌子牛
4.1歳以上の繁殖候補雌牛
5.食肉用に育成中の去勢子牛と雌子牛
6.種雄牛
牛床及び給餌や給水の場所はハエの繁殖場所となります。
飼料給餌には、しばしば屋根付きあるいは開放された草架が利用されます(写真下及び右)。

草架はコンクリートで舗装された張出し部分に固定されたものと可動式のものがあり、草架の代わりに、乾草またはサイレージ用の底の頑丈な餌箱も利用されます。餌箱は穀物飼料やミネラルを給餌するのに必要になります。
子牛は飼料中に異なる栄養素を必要としますので、繁殖雌牛から隔離された施設内で給餌します。このような施設をクリープと呼んでいます(写真下)。

フェンス(囲い柵)の中のクリープでは牧草を食べることを制限しています。
配置は異なりますが、可動式のクリープ用穀物飼料給餌器(通常は滑車付き)を設置してフェンスで囲い、基本的には子牛のみが入れる長さ1m、幅40cmまでの開口部を設けた構造にします。
クリープ用飼料給餌器は、子牛が穀物飼料、糖蜜及びタンパク質飼料添加物を含む高栄養飼料を摂取できるようにします。これらの飼料給餌器からこぼれた飼料や湿った飼料は栄養豊富なハエの繁殖場所となります。
分娩から肥育牛の仕上げまでを含む一貫生産の肉牛経営では、飼料の他に十分な飲水の供給も必要となります。
典型的な夏の天候では、繁殖雌牛と繁殖候補雌牛は1日に40~56ℓの水を必要とし、哺乳中の繁殖雌牛になると64~68ℓの水を必要とします。
子牛は冬季に1日体重の約8%、夏季には19%まで飲水をします。
家畜が高密度に飼育されると、糞尿が、こぼれた飼料と混ざり、結果としてハエの繁殖に十分な場所を提供してしまいます。
|