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イエバエ

アメリカミズアブ

解説

種名:アメリカミズアブHermetia illucens (L.)
 

科名:ミズアブ科Stratiomyidae
 

アメリカミズアブ
 

アメリカミズアブ(英名:Black soldier flyまたはSoldier fly)の成虫及び幼虫は特徴的で、識別は容易です。畜産施設周辺での発生は突発的ですが、特に鶏舎及び豚舎において、時々、大発生することがあります。
 

この種はミズアブ科に属しており、触角及び翅脈はイエバエ科やクロバエ科とはかなり異なります。アメリカミズアブの触角は長く、頭部から直接前方に出ていて、末端(第3)節は先細りで棘毛はありません。
 

翅には中央に封入された翅室があり、部分的に褐色がかっています。
 

成虫は青黒く、体長2cm、肢は黒色で附節は黄白色で、後部附節の上部は白くなっています。腹部には、基部(第2節)付近の背面に1対の透明または半透明な部位があります。
 

アメリカミズアブは糞尿の乾燥した部分に好んで産卵します。家畜や家禽の糞尿に産卵するだけでなく、ミツバチの巣や、樹になっている若いバナナにも産卵します(中央アメリカ)。
 

アメリカミズアブの幼虫は、大きく活発で、糞尿をかき混ぜて液状化し、イエバエの幼虫には適さない環境にしてしまいます。
 

アメリカミズアブとイエバエの幼虫が共存することもありますが、アメリカミズアブの幼虫はイエバエの幼虫を激減させる要因となっています。
 

アメリカミズアブの幼虫が過剰になると、糞尿中のイエバエの幼虫の発育を阻害するだけでなく、イエバエの産卵も阻害すると考えられています。
 

家禽の糞尿に大量のアメリカミズアブの幼虫が存在することがあります。アメリカミズアブの幼虫はイエバエの幼虫の発育を阻害するという利点もありますが、家禽の糞尿をかなり液状化させるので、糞尿除去が困難になり、通路に溢れ出したり、鶏舎の土台を侵食する恐れもあります。
 

アメリカミズアブの成虫は飛翔能力に乏しく、畜産施設内及びその周辺でかなりの時間を休息に費やしています。アメリカミズアブの成虫は、しばしば明るく日の当たる場所、建物や近くの草木で休息しているのが見かけられます。

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