1齢幼虫では、2つの後部気門が、それぞれ僅かに隆起した小さな細隙状の孔でできています。
2齢幼虫ではこの細隙が大きくなり、より目立つようになります。
3齢幼虫の後部気門は、3個の明瞭な空洞状細隙が、それぞれ顕著に穿孔したボタン状の硬化した気門輪に囲まれており、正中面側から内部に向かって延びています (図6A)。この気門は、脱皮している間ずっと、1齢及び2齢幼虫の気門が空気の採取場所になります。2齢及び3齢幼虫はまた、第3節(外見上は第2節)に前部気門があります。この前部気門には6~8本に分岐した突起があります。
1齢幼虫では、最初の4節には棘状の突起はありません。第5節から第12節には、横向きに紡錘状に膨張した部分があり、それぞれの節の前部1/3を占める腹側に棘状の突起があります。
2齢幼虫には、第2節から第5節まで、それぞれに完全な棘状の気門輪があります。第6節から第12節までは、腹側に膨張した棘状の部分があり、この棘状の突起は背面にまで連続しており完全な気門輪を形成しています。
3齢幼虫では、腹側の膨張した棘状の部分がより顕著になり、第6節から第12節までは、それが三日月型になっています。このような腹側の棘状の突起部分は、移動運動パッドと呼ばれています。
先細りになった前端には、側面方向及び腹面方向に2連の肉質で溝のある口腔葉で囲まれた幼虫の口があります。口の前面に下向きに延びているのは、暗色で硬化した口腔鈎です。この観察できる単一の口腔鈎は、内部の上咽頭収縮性外部被膜の基部突起になっており (図7A)、下顎硬皮に付着しています。この口腔鈎は内部に引き込めることができます。
下顎硬皮の後方と内部に、周口部硬皮があります。これは咽頭硬皮に付着していますが、それは2本の突出した後部の腹側及び背側の葉部すなわち“翅”の側生枝に分岐しています。これらの葉部(角)は、内部の筋肉が付着する場所になっています。
上咽頭収縮性外部被膜の形態は、ハエの幼虫を識別するための特徴の一つとして用いられます。
|