Macrocheles Muscaedomesticae(ハエダニ科の一種)の生態及び行動様式については最も良く知られています。雌は染色体が二倍体そして雄は半数体(産雄性単為生殖)です。受精した雌は雌の子孫を産み、その結果一般的には糞尿中で雄よりも雌が多量に観察されます。第一肢対は歩行には使用されませんが、触覚のように空気中で振り回し、周囲の状態を探知するのに使用されます。第一肢対の附節にある感覚小体は主な嗅覚器官です。雌は糞尿及びハエの臭気を探知することができます。糞尿が乾燥するにつれて、糞尿のダニ誘引性は低下しますが、一方では飛来するハエのダニ誘引性はおおよそ一定のままです。一旦糞尿が飛来するハエよりも誘引力がなくなるとダニはハエに捕まり運ばれて行きます。ハエが後で新鮮な糞尿のある場所に降りた時に、ダニは糞尿に付着し、ダニ自体はハエから離れます。ダニのハエに対する付着は鋏角を刺して行われ、一般的な捕食活動は行われません。この場合は付着便乗(運搬共生)であって寄生ではありません。
前若虫、後若虫及び成虫期のMacrocheles muscaedomesticae(ハエダニ科の一種)はハエの卵及び1齢幼虫を常食とします。代わりの餌としては線虫類及びコナダニ科Acaridaeのダニで、両者とも糞尿中に多く見られます。成虫ダニはハエの卵、特にイエバエの卵を好んで捕食します。
捕食される卵及び幼虫の個体数は状況によって異なりますが、ダニ一匹当たり1日最高20個まで卵を捕食します。このダニによる家畜や家禽の糞尿中のハエの個体数の大幅な減少が実証されています。
ライフサイクル(卵~成虫)は好条件下でわずか2~3日です。
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