ヒトと共生しているハエは、発展途上国に圧倒的に多く、乳児や幼児のトラコーマの伝播の主な疫学的要因になっています(Emerson 1999, Graczyk 2001)。
イエバエ科の近縁種Musca sorbensのような眼に集まるハエが、この深刻な眼の感染症の伝播に重要な役割を果たしています(Taylor 1988)。
イエバエMusca domesticaが、この病気の原因となるトラコーマクラミジアChlamydia trachomatisを、実験室条件下で、1匹の動物から別の動物に伝播させる能力を持っていることが証明されています。このような知見は、野外条件下においても、この種がこの病気の伝播に重要な役割を果たしていることを示唆しています(Forsey 1981)。
牛では、主要な眼の感染症は、伝染性角結膜炎やピンクアイ(流行性結膜炎、はやり目)です(Greenberg 1973, Stork 1979)。この場合の原因となる菌はモラキセラボビスMoraxella bovisであり、その主な伝播者はイエバエ科の近縁種(英名:Face fly)Musca autumnalisです(Gerhardt 1982)。
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